オンラインゲーム『タルタロス』のプレイ日記と腐妄想。初めての方は必ず【※注意書き】記事をお読み下さい。
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「この手を離さない」
2010-06-08 Tue 04:04
※ロトモド腐SSです。

ロトモドというよりロト→モドって感じです。
読み返して一言。

「やだなにこのアホ勇者偽善者ロト様」

タイトルにボキャブラリーの乏しさを感じる…。
色々と適当に捏造されているので鵜呑みにしないように。
ところでアルポンスどこいった。




 彼は積極的に他人と関わらなかった。口数は極端に少なく、無愛想で、一つのことに集中するとそれしか見えないようだった。だが、身近な人間のこととなると優しかった。
 彼は、不器用なだけなのだ。

 すとんと胸に落ちてきたその言葉に、アエルロトはベッドの中から手を伸ばしてクロモドを抱き寄せた。
「……ッ…どういうことか説明してもらおうか」
 少し震える声が自分の耳元で精一杯虚勢を張るのを、愛おしく思いながら聞く。
 宿屋の二人部屋で仲間の目がないのをこれ幸いと  というのは建前で、実は遠征隊のシュバルマン以外全員が自分たちの仲を認知済みだったりするのをアエルロトは知っている  もがくクロモドの身体を力いっぱい抱きしめ、しばらく心地よい重みと温もりを堪能することにした。
「いえ、かわいいと思いまして」
 腕の中の身体が、びくりと跳ねる。
「何の話だ」
「わかるまで離してさしあげません」
 不機嫌そうな声に、笑みを含んだ声で返してやる。
 冗談じゃない、とさらにもがくクロモドに、アエルロトは抱きしめる腕の力を一切緩めなかった。
 旅が終われば、彼との道は分れる。
 今行動を共にしているのは、オボロスを探すという共通の目的があるからで、利害が一致しているからだ。だから当然この旅が終わったら彼はグリンデル村へ帰るのだろう。あの少女が待つ村へ。少し心が引っかかるのは、彼の魔法に興味があるからだ。
 そう、自分自身に、言い聞かせていた。
 女性が苦しんだり悲しむのは、忍びない。今もその信条は同じだ。
 だが、アエルロトは気づいてしまった。
 この手を離したくないと思う自分に。
 利害が一致してるだけなら、必要以上に相手を知ることも、ましてやこうして触れることさえなかっただろう。この感情はもはや興味などという単純なものではなかったし、当然、彼の魔法へ向けられたものでもなかった。
 気づいてしまえば、簡単な事実だった。
 自分は、本当は、ずっとこうして彼を手放したくなかったのだ。
 仲間意識でも、友情でもない。それはもはや執着だ。
 だから、そう、この手は離したくないのではない。離せないのだ。
「彼女に果たし状を書かないといけませんね」
 諦めたのか、はたまたもがく体力も尽きたのか。あるいはその両方か。
 大人しく腕に収まったクロモドの銀髪に満足げに顔を埋めながら、アエルロトは笑った。
「果たし状?」
「あなたからキスをしていただけるのなら、教えますよ」
「断る…!」
「おや、つれないですね」
 一緒にグリンデル村へ帰りたいと言ったら、彼はどんな顔をするだろうか。
 たどり着いたあんまりといえばあんまりな結論に、自分でもほとほと呆れ果てながら、アエルロトはクロモドを抱きしめたままシーツの海に埋もれて、朝までの穏やかな眠りを楽しむことにした。
 溜息混じりに絡められた冷たい指の感触に、幸せを感じながら。




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